日本を美しくする会とトイレ掃除の目的
日本を美しくする会は、1993年(平成5年)11月、元(株)イエローハット相談役鍵山秀三郎さんの提唱により創立されました。以後、日本全国いたるところに「掃除に学ぶ会」が誕生し、現在では、ニューヨーク、ブラジル、中国、台湾など世界にも広がっており、2005年(平成17年)9月にブラジルで第1回の世界大会が開催されました。また、2007年6月には、第2回目の世界大会が台湾の台北市で開催され、世界各地から14,000人が参加し大成功を収めました。
宮崎市では1997年(平成9年)11月に「宮崎掃除に学ぶ会」が発足し、これまで100回以上にわたって宮崎市内の、公園、幼稚園、小中学校・高校での「トイレ掃除研修」を行ってきました。そして、2007年10月には、鍵山秀三郎さんをお迎えしての「トイレ掃除研修」を100人以上の参加者で大成功させました。
[トイレ掃除の目的] … (日本を美しくする会公式サイトより)
- 心を磨く
心を取り出して磨くわけにはいかないので、目の前に見えるところを磨く。特に、人の嫌がるトイレ掃除をすると、心も美しくなる。人は、いつも見ているものに心も似てくる。
- 謙虚な人になれる
どんなに才能があっても、傲慢な人は人を幸せにすることはできない。人間の第一条件は、まず謙虚であること。謙虚になるための確実で一番の近道がトイレ掃除。
- 気づく人になれる
世の中で成果を上げる人とそうでない人の差は、無駄があるか、ないか。無駄をなくすためには、気づく人になることが大切。気づく人になることによって、無駄がなくなる。その「気づき」をもっとも起こさせてくれるのがトイレ掃除。
- 感動心を育む
感動こそ人生。できれば人を感動させるような生き方をしたい。その為には自分自身が感動しやすい人間になることが第一。人が人に感動するのは、その人が手と足と身体を使い、さらに身を低くして一所懸命取り組んでいる姿に感動する。特に人の嫌がるトイレ掃除は絶好の実践。
- 感謝の心が芽生える
人は幸せだから感謝するのではない。感謝するから幸せになれる。その点、トイレ掃除をしていると小さなことにも感謝できる感受性豊かな人間になれる。
コープみやざきの姿勢と今後の日程など
コープみやざきでは、宮崎掃除に学ぶ会が主催するトイレ掃除研修を役職員の自主的研修の一環で、主に宮崎市内で開催されている「トイレ掃除研修」に参加しています。
コープみやざき 2022年基本方針より
「宮崎掃除に学ぶ会」の「トイレ掃除研修」は、残念ながらコロナ禍もあり2回の開催に留まったが、お世話係を配置し、生協内の事務局機能を補強し参加しやすい状況はつくられた。一人ひとりの成長とチームとしての力量アップが、コープみやざきの発展につながる。・・・トイレ掃除研修の活用など、一人ひとりの成長やチームとしての成長をサポートしていく。
亀田高秀顧問「私の生協人生」より
「掃除に学ぶ会」はトイレ掃除をする集まりと受け止められている。もちろん目に見えることでは、みんなで学校などのトイレを掃除する。ただ、この会は「掃除に学ぶ会」であって「掃除を学ぶ」ではない。掃除の方法を学ぶのではなくて、掃除を通して人としてのあり方、生き方を学ぼうという会。だから実践してみないと分からない。
この掃除に学ぶ会についての参加申し込み・お問い合わせはコープみやざき 開発室 黒木までお願いいたします。
住所:〒880-8530 宮崎市瀬頭2丁目10番26号
電話:0985-32-1234
メール:w_kurogi@miyazaki.coop
食事の手配やグループ分け、道具の準備等ありますので、締切は厳守でお願いいたします。
宮崎掃除に学ぶ会
2025年2月23日、宮崎掃除に学ぶ会 第122回トイレ掃除研修が、宮崎市立赤江小学校で開催されました。

第122回宮崎掃除に学ぶ会の報告です。2月23日、前回に続き、宮崎赤江小学校で開催されました。とても寒い日でしたが、朝早くから、教頭先生、保護者の方々が準備に協力していただきました。連続4回になりましたが、毎回とても気持ちよく、合計126個全ての便器の掃除ができました。ありがとうございました。
開会式の最初に黒木一弘さんより「残念なお知らせです。掃除に学ぶ会をつくられた鍵山秀三郎さんが1月2日に亡くなられました。10数年前に赤江小にも来てもらって一緒に掃除をしていただきました。感謝と哀悼を込めて黙祷をお願いします」と挨拶があり全員で黙祷しました。
奥野代表より鍵山さんとの思い出が紹介されました。
「28年前に鍵山さんにお会いしました。私は主人と清掃業の仕事をしていて、当時、あまりこの仕事が好きになれず不安な気持ちでした。そのことを鍵山さんに話したら『ご主人と世の中のすさみを洗い流していただきありがとうございます』と言われました。あの言葉がなかったら、清掃業も掃除に学ぶ会も続けてこられなかったと思っています。私の人生を豊かにしていただきました。感謝だけです。ご冥福をお祈りし、今後も皆さんと一緒に掃除をつづけていきたいと思います」
米沢雄志郎教頭先生が長尾岳彦校長先生の挨拶を代読されました。
「すみませんが熊本出張のため今回は参加することができません。今回4回目をしていただき校内の全てのトイレが気持ちよく利用できるようになります。9月の第1回の掃除の時に私も参加させていただきましたが、清掃がこんなにも奥深いものであったことを初めて知りました。便器にこびりついた、しつこい汚れはそう簡単には取れません。道具を使って力を込めて、心を込めて実行しなければ決して取れない汚れです。しかも汗だくで長時間にわたってしなければ取れません。こんな大きなことをやられている皆様方に敬意と感謝の念を抱くと同時に、本校の児童に皆様の気持ちを伝えることや清掃の充実感を伝えることが今後の私たちの役割かと思っています。4回にわたって便器をピカピカに磨いていただいた皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます」
今回の参加者は37人でした。小学生が1人参加してくれました。
体験発表では、赤江小学校6年生の生徒さんが「今日掃除してもらったトイレを6年生が使っています。卒業まであと少しですが気をつけてきれいに使いたいと思います」と話されました。
米澤教頭先生から「今回が最後なので、皆さんに何かお返ししたいと先生方と相談しました。掃除の状況を子供たちに伝えて、手紙を書いてもらいました」と手紙の束(24通)が奥野代表に渡されました。
学校の掃除の後、子供さんたちが喜んでくれたと伝えられたことはありますが、こんな形で手紙(文章)をいただいたのは、掃除に学ぶ会として初めてでした。きれいな紙に心を込めて書いてくれたのがよくわかります。この企画を考えていただいた先生方、そして子供たちに心から感謝しています。
参加者の感想文をいくつか紹介します。
近所の小学生に『学校のトイレを使いますか』 と尋ねたところ、『あまり使いたくない』と話していました。明日から赤江小の子供達がトイレに行くのを楽しみになってくれるといいなという気持ちで頑張りました。
参加した職員の感想より
「洋式の大便器を担当しました1箇所水の流れ(出)が少ないことに気づいて覗き込んだところアメくずが詰まっていることが分かりました。小さな異変に置くことが大切だということを改めて感じました。
参加した職員の感想より
綺麗なトイレになって、赤江小学校 保護者の方の嬉しそうな笑顔を見て一生懸命取り組んで良かったと思いました。『楽しく笑顔で学び頑張れる』そんな会を続けていけるように私も努力して行きます。
参加した職員の感想より
「便器以外にも床や壁など想像以上に汚れは落ちず1時間便器の汚れと向き合ったのは初めての経験でした。いつも何気なく使用しているトイレも誰かがこのようにきれいに掃除をしてくれているということに気付きました」。
参加した職員の感想より
今後の予定
次回は 4月27日(日) 場所は未定です
現在「宮崎掃除に学ぶ会」では、掃除研修を行うトイレをお貸しいただける学校を探しています。過去に、トイレ掃除研修をさせていただいた学校でも結構です。ご一報いただければ、まずはご説明にお伺いさせていただきます。お気軽にご連絡ください。
〔申し込み・お問合せ〕
代表世話人 コープみやざき 黒木渉
〒880-8530 宮崎市瀬頭2丁目10番26号
電話:0985-32-1234
FAX:0985-32-3355
メール:w_kurogi@miyazaki.coop
皆様の参加を心よりお待ちしております。