「安全第一で」
サッカーワールドカップに出場した日本代表の選手たちが、日本中にたくさんの喜びや勇気、感動を届けてくれました。決勝トーナメントの一回戦で、日本代表に勝利したクロアチア代表の選手の一人が、「PK戦において、私たちの方が、より自分自身を深く信じることができていました。それは経験値の差です。それが勝因だと思います」とコメントしていました。確かにPK戦では、クロアチアの選手の方が自信を持って迷いなく、力強いシュートをゴールめがけて放っていました。数々の正念場を乗り越えてきたその経験値の差。それが、自分自身を深く信じる力の差や、自分自身を支える気持ちの強さの差となって、PK戦の勝敗を決したのではないかと思いました。日本の選手たちも、これからさらに多くの正念場を乗り越え、再びこの場で歴史を塗り替える活躍を見せてくれることと思います。四年後が今から楽しみです。
話は変わりますが、佐土原店 中野正彦店長の週報を紹介します。
【生協の店舗で、「職員が冷凍庫に閉じ込められる」という人命に関わる重大な事例が発生しました。日配冷凍庫に入った時に「ストッパー」が下りず、扉がすぐに閉まる状態になっていました。そこに、通りかかった方が扉が開いているのを見て、そのまま扉を閉めてしまいました。閉じ込められた職員は、緊急用のブザーを鳴らしたのですが、そのブザー音を聞いた職員は日常点検だと勘違いし、結果、救出に向かった職員はいませんでした。閉じ込められた職員は、自分の携帯電話を持っていたため、自店の事務所に電話をして救出されましたが、もし携帯電話を持っていなければ、また、持っていても電波の届かない冷凍庫だったら、誰も気づかず大惨事になっていたかもしれません。早速、佐土原店でも「ストッパー」「押し棒」「ブザー」の点検をし、農産、衣料、R・C部門を含めた全職員で、脱出訓練を実施しました。訓練の感想の中に、「庫内が真っ暗だったらパニックになってしまう」との声もありました。…(中略)…生協全体で、同じような事例を絶対に繰り返さないようにします。】
この事例を知った際、「私の責任で人の命を奪うところだった」と、何とも表現し難い気持ちになりました。今回の事例を受け、全店にて、ストッパーや押し棒、ブザーの一斉点検と併せて、全職員を対象に脱出訓練をするように指示しました。今後もその点検や訓練などの中身を整理して、定期的な実施をと考えています。
私たちの穏やかな日常やささやかな幸せは、心身の健康に支えられています。この事例に限らず、日常的に発生している怪我の防止や安全運転を含めて、さらに風土を高めていかなければと思っています。
これから年末に向けて、何かと慌ただしくなりますが、すべてにおいてまずはひと呼吸。焦るはやる自分と向き合い、それをなだめる強さを大事に、「安全第一」で乗り切りたいと思います。
2022年12月9日 たいやま まこと
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