私たちが種をまく番です
2026年の基本方針書を作成するにあたり、共同購入事業を利用されている組合員さんの60歳以上の方の割合を見てみると、登録者の6割、実際の利用者では7割、供給高では8割に迫る構成比となっています。これは、お買い物に不便を感じている方や少人数世帯のくらしの中で、共同購入事業が確かにお役に立てていることを示しています。一方で、10年後を想像したとき、組合員さんも私たちと同じように年を重ねていきます。このまま対策を打たずに時間だけが経過すれば、コープみやざきの事業が先細りしてしまうことは容易に想像できると思います。だからこそ、これまでの仕事に確信を持ちつつも、「子育て世代への役立ちが不十分である」という新たな課題と向き合うことが大切だと考えています。
この課題に向き合う上での好例があります。「富士フイルム」は、写真フィルム市場のデジタル化が確実になった際、培ってきた技術を応用して化粧品や医薬品へとかじを切り、今も社会に必要とされる企業として成長しています。また、職人さん向け衣料品専門店だった「ワークマン」は、市場の限界を感じ、高機能・低価格という強みはそのままに、デザインを変えてアウトドア層や女性へアピールすることで、より多くの方に支持されるブランドへと進化しました。 これまでコープみやざきが27万5千人を超える組合員さんから必要とされてきたのは、皆様の努力やご家族の支えはもちろん、設立から今日まで、先輩方が必死に種まきをしてくれたおかげです。しかしこれからは、私たちが種をまく番です。共同購入事業だけでなく、店舗や生活事業などすべての事業において、今利用されている組合員さんを大切にし続けると同時に、新たに子育て世代の方々にも役立ち、喜ばれる事業へと広げていくことが求められています。
もちろん、これまでの努力を否定するものではありません。「組合員さんの声を聴き、生かし切る努力を積み重ね、くらしの願いを実現する」というコープみやざきの強みを生かし、今利用してくださっている組合員さんの満足度を高めつつ、それと並行して子育て世代のくらしに寄り添った品揃えやサービス、広報や仲間づくりに尽力していきたいと思います。こちらについては、改めて年明けの職員総会でお伝えします。
いよいよ年の瀬が近づいてきました。くれぐれも健康管理と安全運転を最優先に。忙しさで心が乱れそうな時は、皆様のご家族、かわいいお子さんやお孫さんの笑顔を思い出し、「急がば回れ」を大事にお過ごしください。
少し早いですが、本年も大変お世話になり、ありがとうございました。ご家族共々、良き年をお迎えください。
2025年12月(泰山 誠)
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