お取引先も笑顔になれ展望あるコープみやざきを、皆で楽しく仕事を進めながらめざし続けていきたい
商品センターの返品室で使用している「プリンタのトナー」の交換頻度が高いことに問題意識を持った濱田聡彦さんは、「なぜ、こんなに印刷物が多いのだろう?普段、どのようなものを印刷しているのか調べてみよう!」と商品センター事務部門の職員に投げかけて一緒に調査したところ「コープ九州返品伝票」の印刷枚数が多いことに気づかれ、「この春、コープ九州のシステムが変わり、後から調べ直す際、パソコンの画面上で確認できるようになったので、控えは印刷する必要がないのでは?」と、商品センター事務部門の職員から発信を受けて、実験的に止めてみたところ問題なく運用できた事例が、本紙「みらい9月号」の「改善無限・知恵無限 月間賞」で紹介されています。
ずっと当たり前のように行っている仕事に、自ら疑問を持ち、皆の意見も仰ぎながら「まずはやってみる」を実行した、濱田聡彦さんと商品センター事務部門皆さまに感謝いたします。止めてみることへの不安もあったことと思いますが、まずはやってみた結果、印刷代や紙代はもちろん、その帳票を出力、管理する手間もなくなり、管理するスペースも不必要になる改善につながりました。
ここで、記憶をたどりながらになりますが、ある大手企業創業者のインタビュー記事を紹介させていただきます。
「『仕事とは問題解決の連続なり』という格言がありますが、実際のところ『問題解決』を行っている人は少なく、殆どの人は『問題対処』を行っているのではないでしょうか。『人に魚を1匹与えれば、その人は1日食える。魚の取り方を教えれば、その人は一生食える』という例え話がありますが、これが『問題対処』と『問題解決』の違いです。『おなかを空かせた人がいるという問題』に対処すると、魚を与えるという話になり、『なぜこの人はおなかが空いているのかな?』と考えると、『魚の取り方を知らないから、おなかを空かせている』という、見えていなかった根本的な問題に気づき、魚の取り方を教え、根本から問題を解決させます。人財育成においても、自ら何かを感じ、気づき、考え、反省し、会得したり体得したりする『問題解決型』の人づくりを大事にしてきました。それを実現するために、現場社員に権限を委譲し『考える力』『発言する力』『行動する力』『反省する力』を磨いてきました。そういった社風の中で社員が成長していくと、全社員が経営者として会社を変化させられる人になります。そして仕事が楽しい、そういう人たちの集まりが実現できるのではと思っています」と言われており、私たちコープみやざきが長い年月をかけて磨き続けていることと重なり、大変共感させられました。
円安や気候変動による物価高、それに伴う最低賃金の見直し、少子高齢化や社会保険料の引き上げなど、社会情勢が目まぐるしく変化する中、私たちに「現状のままで留まり続ける」という選択肢はなく、これらの環境の変化に適応した企業、団体のみが社会から必要とされ、生き残ってく。間違いなく、そんな時代に入っています。
これからも、私たちが長年磨きをかけ続けている「問題解決型」の職員集団であることを強みに、職員一人ひとりが、八百屋のおやじさん・おかみさんのような経営者意識をもって喜ばれる仕事を追及し、満足度のバロメーターである供給高を高めていくこと。併せて「改善無限・知恵無限」の深化を図り、仕事レベルのバロメーターである経常剰余を確保し続け、組合員さんのくらしの中でなくてはならないコープみやざきに、そして、職員やご家族のくらしを守り、お取引先も笑顔になれ展望あるコープみやざきを、皆で楽しく仕事を進めながらめざし続けていきたいと思います。
(2025年9月 泰山 誠)
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