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「住宅センター」

2023/05/22

生活事業本部の【住宅センター】は2022年度前年・予算を大きく上回る業績で、取扱高は過去最高でした。ここ数年は新型コロナウイルス感染の広がりもあって、特に対面での仕事が減っていました。今年は、それも少しずつ緩和されたことや大型台風の被害があったこともありますが、一番の要因は、住宅センター全ての職員が一人ひとりの組合員さんに向き合い、住宅の仕事に関わらず、一つひとつの困りごとに真摯に対応してきた成果だと思います。

「電気が点かないという連絡があり、自宅に伺ったところ、ラジオを聴くイヤホンも壊れているということで、修理不可能だったので電球とイヤホンを買って取り付けて差し上げたら、『私のお願いは全部叶いました。ありがとうございます』と喜んでいただきました」。竹中信敦さん(住宅センター県北営業所)
「空き家の実家に長野県から帰省されている方より、漏水の調査依頼があり伺いましたが、工事の必要はありませんでした。その後、別件でベランダの床に水が溜まっているとご相談があり、ベランダの排水口に溜まっている泥を取り除いて差し上げたら、大変喜んでいただきました。事務所に帰ると長野県の奥様からもお礼の電話がありました」。森本正二郎さん(住宅センター)
「浴室折れ戸が閉まらない、とのご相談で訪問しました。『ここが閉まらないから、風呂場から風が入ってきて寒くて…』と、困られていました。レールから外して調整すると自分でも直せました。『あら、直ったね!よかった!』と喜んでくださいました。『また何かあったら電話してもいいですか?近くに娘がいるけど、子どもの習い事でいつも忙しそうにしているから。頼みにくくて…』という事情を教えてくださいました」。黒木隼人さん(住宅センター)
【蜂の巣撤去の名人】の安藤和弘さん(住宅センター)「温水器撤去で相談された組合員さん宅に伺うと、「さっき安藤さんの顔を見て、【蜂の巣の安藤さんだ!】って思いました。コロナが流行するよりも、まだ随分前のことですよね」と言われました。7年も前のことを憶えていただいていて、とても嬉しく思いました」。
どの事例も、無償で対応した神対応です。

ゼネコン大手の清水建設さんは、『出入り大工の精神』ということを大事にされているようです。
「【出入り大工】というのは、家を作った後も勝手口から入って行き、『具合の悪いところはないですか』と。『ちょっと襖が動かないんだけど』って言われたら、すぐに直して差し上げるとか、『ちょっと手狭になったから増やしたい』って言われたら、一緒になって考えて形にする。そうやってお客様に寄り添うことを一貫してやってきた。ともすれば、金額の大きな新築工事の方に目がいきがちなんですけど、そうではなくて、日頃からお客様に寄り添って小さなことをコツコツ続けていく中で、数年に一度の頻度で大きな仕事を頂戴できるんです」。と、会長さんが言われています。
また、島根県にある島根電工さんでは、「『蛇口が水漏れするから直してほしい』という依頼があり、水漏れを直しました。そうしたら、お客様が『蛇口を新品に変えてほしいと頼んでいない。何で勝手に換えたんだ!』と。ところが、うちの社員は蛇口を修理しただけで取り換えてはいません。お客様がなぜそんな勘違いをされたのかというと、蛇口をピカピカに磨いていたからなんです。そのことを知ったお客様は非常に感動してくださり、その後も事あるごとに利用していただいています。お客様から感謝されると、何よりその社員自身が嬉しくなり、仕事のやりがいを感じる。その好循環の連鎖によって会社は良くなっていくんです」と、社長さんが言われていました。

まさに我々と同じように、一人ひとりの顧客に寄り添って困りごとに真摯に応え、相手の期待の少し上をいくことを意識している組織は支持されています。同時に、今年の方針に沿って、堤文弘センター長が、住宅センター内でのマルチスキル化も進めてくれています。これからますます楽しみです。                                                     
(2023年5月 日髙 宏)

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