「トイレ掃除」で大切なことに気づく」

先日プライベートで県外に行った際に、その地域の生協さんのお店に行きました。店舗自体は比較的新しく、外観も内装も店内もきれいに保たれている感じがしました。品揃えや商品自体は商品政策や店舗政策の違いもあるので評価できるものではありませんから差し控えますが、職員の方々はよく頑張っていらっしゃることも分かりました。
他のお客様の迷惑にならないように店から離れた駐車場に車を停めたところ、駐車スペースの車止めの後ろは生垣があったのですが、植えてある樹木が見えないほど雑草が生えていました。自分の庭の雑草などが気になる方だからかもしれませんが、少しだけ、その店のクリンリネスや衛生管理は大丈夫かな？と思ってしまいました。
コープみやざきの店舗や支所、商品センターなどは組合員さんが気持ちよくお買い物や商品の受け取りができるように、お取引先が気持ちよく納品できるように、いつも手入れがしてあり同様なことはないと思います。
店舗や支所の職員はもちろん、メンテナンス事業課の職員やお取引先の皆さんがいつもきれいにしてくださっていますし、メンテナンス事業課の職員の日報を観ていると、本当に細かいところまで気づいて、手入れや清掃が行き届いていることがわかります。組合員さんからも「どこよりも、一番トイレがきれい」という高い評価をいただいているのも納得できます。いつもありがとうございます。
コープみやざきでは5月30日を【ごみゼロの日】と位置付けて全事業所で近隣地域のゴミを拾っています。また『宮崎掃除に学ぶ会』の行う清掃を研修の場としています。
昨年までの3年間はコロナ禍で開催できませんでしたが、今年は数回開催され、今後も予定されています。黒木渉さん、有村謙太さん、井上啓さんが事務局となって道具の準備や片付け、当日の運営をしてくれていますし、コープみやざきの役職員やOBも参加しています。
先日、生目台中学校で行われた際の生徒さんの感想を紹介します。
「今日、人生で初めて便器の中に手を入れました。最初はみんな嫌がっていて、やる気も出なかったけど、一人がやりだすと、だんだんとみんなもやる気を出して、素手で掃除をすることができました。将来何かに生かせたらいいと思います。便器をきれいにすることによって、心もきれいになった気がします。終わった後に友達に、『すごい笑顔だね！』と褒めてもらってとても嬉しかったです」。
「今日トイレ掃除でみずこしをやりました。コツコツと小さいことを積み重ねていくことは大事だと思いました。みずこしに付いていた汚れは頑固なのでヘラでこすってもすぐには取れなかったのですが、時間をかけてこすっていくと、ちょっとずつ取れてきれいになりました。なので、勉強などもちょっとずつ頑張っていこうと思いました。あとひとつ思ったことは、掃除をしてくれている清掃員に感謝すべきだと思いました。コンビニや公園などの掃除も、とても大変だということがよくわかりました。最後に、今日仕事を休んだり、遠くからわざわざ来てくださりありがとうございました。体調に気をつけてこれからも頑張ってください」。
生徒さん達は「トイレ掃除」で大切なことに気づいたと思います。始まる前の「何でこんな授業をするんだ」という暗い表情が、終わった後は別人のように清々しく素敵でした。
私は小学生の頃、野球チームの監督に「来た時よりもきれいに」と厳しく躾けられ、試合や練習で施設を使った際は徹底して来た時よりきれいになるまでグランド整備や掃除をしていました。今になってこの意味が深くわかるようになりました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
（２０２３年８月　日髙　宏）