「来年の基本方針 補強したことと強めたいこと」
来年の基本方針作成が終わりました。年内には皆さんの手元に届くと思います。年始の職員総会で泰山誠専務から提起がありますが、補強したこと、強めたいことの中から二つ詳しく記します。
一つは「商品力」を高めるということです。「商品力」とは「組合員さん一人ひとりが求める商品(品質・規格・価格・使い勝手・必要な表示など)を、一人ひとりに的確に供給し続ける力」だと考えます。だとすれば、商品力を高めるには、商品を知り、探したり、開発することができるだけでは足りません。まず、組合員さんが何を求めているかを知らなくてはなりません。
商品は、店舗や共同購入で品揃えしている商品だけではなく、コープみやざきが取り扱っている、生活事業の商品、共済やプラスサービスの保険等すべてを指します。また、該当部署の職員だけでなく、店舗、共同購入の職員にもこのことを理解して気づいたことを発信してほしいと思っています。発信された部署や職員は一つひとつの声を真摯に受け止めて検討してほしいですし、担当している職員は常にこのことを意識してアンテナを高く仮説を持って取り組んでほしいということです。顕在化している具体的な要望に応えるのはもちろん、いわゆる潜在ニーズを掴み応えるということです。
もう一つは【改善無限・知恵無限】の仕切り直しです。これまでも【改善無限・知恵無限】を合言葉に様々な改善が積み重ねられてきました。しかし、まだまだ改善できることはたくさんあると思います。面談用紙でもすぐに改善できることが多く書かれており、それについてはすぐに改善しました。「こんなことくらいは・・・」などと思わずに積極的に気づいた時に発信して欲しいと思います。一つの発信で働く仲間が楽になったり、仕事の効率が上がることに繋がります。例えば、ある商品が「スキャンしにくい」という発信があるとします。そのことが改善できれば、全店のレジの職員に喜ばれることですし、ひいては全国のスーパーマーケットのレジ職員にも喜ばれることにつながります。
仕事の改善の目的は、いかにコストをかけずに、みんなの知恵によって生産性をあげることができるかということです。今やっていることにどんなに意味があるか、これまでやってきたことはこれまでは正しかったかもしれないが、こうやったらもっと効率よくできるのではないか、いい仕事ができるのではないか。そう考えて一つひとつの仕事に向き合うと仕事が楽しくなると思います。改善というものは、たとえ1日1ミリであったとしても、1ヵ月で30ミリ、1年で365ミリ。それが、複数の職員や事業所に広がり、3年、5年、10年と続けていればものすごい大きな変化になるのです。
「カイゼン」で有名なトヨタの話です。見学に訪れた一人が「どうしてこれだけの改善ができるんですか?」と質問したそうです。それに対しトヨタの社員は「なぜできないんですか?」と逆に質問をしたそうです。これが組織力の決定的な違いです。トヨタでは自分たちの業務を改善するのが当たり前だという企業風土が根付いているようです。コープみやざきも業務改善が当たり前という組織風土にし、【めざす“すごい”組織】に一歩ずつ近づきたいと思います。
ご存知のように泰山誠さんが11月に専務理事に就任しました。それに伴い私の雑感は今回が最後となります。拙い文章で皆さんにどれだけ思いが伝わったか不安はありますが、機会をみて理事長雑感としてみらいに掲載することがあるかしれません。よろしくお願いします。
(2023年12月 日髙 宏)
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