「2万回ルール(2万回まで同じことを聴いてもいい)」を意識し、皆で気持ち良く働ける環境をつくっていきましょう
青々とした新緑がまぶしい季節になりました。いよいよゴールデンウイークに突入ですね。
先日柳丸店に伺うと、前田 耕一郎品揃えマネージャーが、「昭和の日」に向け『昭和展』の準備をされていました。各店舗で開催されるこのイベントには、毎年組合員さんから、「懐かしい気持ちになりました」等の嬉しい声がたくさん寄せられています。皆で協力して展示物を集め、準備をしていただいていることに、感謝いたします。
米倉千里理事の【組合員さんから観て、感じたこと報告書】を紹介します。
『大塚店で買い物をした組合員さんから聞いた話です。
惣菜コーナーで、職員の方が組合員さんからのオーダーを受けていました。組合員さんが質問する度に、職員の方がバックヤードに確認に行かれていたので、相当時間がかかっていたようです。ベテランの職員(よく熟知した人)であれば、すぐ答えられるようなことでも、「少々お待ちください」と、何度も繰り返しバックヤードに戻る職員に、怪訝そうな顔の組合員さん…。
こんな時に、「そんなことも知らないのか!」とか、「職員の教育がなっていない」「もっとちゃんとして」などという声が私たちに届くのかもしれません。でも、その職員さんは、「私はそのことに関して全く知らなかったので、間違いがあってはいけないと思い、他の職員に確認させてもらいました。たくさんの時間を取らせてしまい、申し訳ありませんでした」と大きな声で謝られたそうです。その潔さに、〝何かいいな。清々しいな〟と思ったとのこと。
自分の無知を認め、お詫びをし、これからきちんと知って今後に生かしていく。仕事というものは、様々な経験を積み重ねていくものです。
最後にその組合員さんがポツリとひと言。「やっぱりコープの職員さんって、できないことがあっても一生懸命で、大好きだわ」。
その職員さんがまたひとつ仕事を覚えて、がんばっている姿が、目に浮かびます。』
この報告書を岩切彰人店長に読んでもらったところ、「この職員は、日髙竜也さんだと思います」とすぐに答えてくれました。日髙さんは去年の六月に入協され、組合員さんに聴かれたことに、いつもハキハキと答え、見ていても、とても気持ちの良い対応をしてくれているそうです。
素晴らしい対応をしていただいた日髙さん、また日髙さんから聴かれたことに、丁寧に応えてくれた惣菜部門の職員の皆さんに感謝いたします。
人は誰しも「分からないこと」があります。大切なのはそのことを自分自身が認め、そのまま放置しないことだと思います。「分からないこと」は恥ずかしいことではありません。「分からないこと」をそのままにせず、聴き返せる素直さが大切です。聴かれた方も、相手が納得できるまで丁寧に教えてあげることが大切です。同じ質問が繰り返されるのであれば、「伝え方に問題があるかもしれない」と、自分に矢印を向けることも大事だと思います。
分かるまで、納得できるまで、周りの職員に聴けるよう、「2万回ルール(2万回まで同じことを聴いてもいい)」を意識し、皆で気持ち良く働ける環境をつくっていきましょう。
2024年4月26日 おおさこ まさのり
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