「肯定表現」
3月も下旬に入り、日毎に春めいてきました。買い場では、花見や行楽に合わせた商品づくりや展開、新生活を迎えられる方々へのお祝いなど、くらしに寄り添う店づくりにご尽力いただき、ありがとうございます。いよいよわが家でも子どもが巣立ち、喜びの反面寂しさも・・・。そして、夫婦二人になる不安も・・・です(笑)。
ここで佐土原店の中野正彦店長の雑感を抜粋して紹介します。【佐土原店の清掃を担当されている清理恵子さんが、「組合員さん用トイレのトイレットペーパーが一個盗られていました」と発信してくださいました。そこで、「このトイレットペーパーは、サービスカウンターで1ロールから購入できること」をPOPで掲示してみました(R・C部門の冨田佳代さん作成)。そうしたところ、被害はゼロではありませんが、以前に比べると盗られる回数は減るようになりました。備品を持って帰るのは、来店される方の中のほんの僅かな人だと思います。大部分の方に対しても気持ちの良い案内を心がけたいと感じた事例でした】。
何か事柄をお願いする時、「否定表現」と「肯定表現」の二通りの伝え方があります。例えば、「トイレを使う時は汚さないでください」が「否定表現」で、「いつもトイレをきれいに使ってくださり、ありがとうございます」が「肯定表現」になります。同じ事柄を伝えているにも関わらず「肯定表現」の方が心にスッと入ってきます。中野店長のアイデアは、「気持ちの良い案内を心がけたい」という思いから絞り出した「肯定表現」のさらに上をいく案内だと思いました。
組合員さんに向けたお願いだけでなく、働く仲間の間でも「肯定表現」を使うことが、基本方針書にある「お互いに良いところを認め感謝し成長し合える、健康で働きやすい職場づくり」を進める上で大切です。「〇〇さん、そのやり方じゃだめですよ」と、否定してしまうと、相手にやってもらいたい行動を具体的に示しにくくなりますし、何より否定された相手の気持ちが落ち込んでしまいます。一方、「〇〇さん、そのやり方をこのように変えればうまくいきますよ」の肯定表現は、具体的なアドバイスも伝えられ、相手も行動イメージが湧き、何より期待されていることが伝わり前向きになれます。
「肯定表現」は「相手の気持ちになって考える」「人の喜ぶことをする」中で、生まれてくるものだと思います。「相手の気持ちになって考える」「人の喜ぶことをする」を大事に、組合員さんにとって、職員にとって、「私のお店」「私の生協」と感じていただけるコープみやざきを目指します。
2023年3月24日 たいやま まこと
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