「失敗に学ぶ」
今回は組合員さんにお叱りを受けた事例です。この件については本人も反省し、組合員さんにお詫びして教えてくださったことにも感謝していると聴いていますので、「失敗に学ぶ」事例としてこの場で紹介させていただきます。
小林支所 河村健司エリア長の報告。「先週代配に行った際、組合員さんからこんな話を聴きました。『先週、担当者の方に怒ったの。商品をタラップに並べてくれるのはいいんだけど、箱で置く時にドン!って置いたの。だから『私たちがお金を出して購入した商品を、ドン!って置かないで。もっと丁寧に扱って』って言ったんだよね。担当の方も、何か嫌なことがあったのかもね。でも次の週には【先週はすみませんでした】って言ってくれたよ』。」
この事例を読んで、前に私の妻が言っていたことを思い出しました。当時妻は出産前で小さな音にも敏感になっていました。その妻が夕食の時こんな話をしてくれました。
「トラックの音や商品を置く音で、今日の配達は担当の松下みすずさんじゃないな、ってすぐわかるよ(松下さんは現在は退職されています)」。私が「何でわかると?」と聴くと「松下さんはトラックのドアや荷台の開け閉めの音をあまりさせないし商品も静かに置いてくれるから、丁寧に配達してくれてるってわかって安心やとよね」。話を聴いて「音で安心を届けられるってすごいな」と感心したのと同時に「自分の配達は、組合員さんにどう思われてるのかな?」と不安になったことを覚えています。
それ以来、私もタラップを降ろす時は最後まで手を添えて音がしないように、商品を置く時も静かに丁寧に扱うようにしました。「音をさせない」と意識することで、組合員さんに対して商品に対して、そして自分に対しても優しくなれる気がしました。
コピー機のふたを閉める音、受話器を置く音など、私たちの日常には音があふれています。自分が発する音で誰かを驚かせたり不安にさせたりしないよう、自然な気づかいをできている人が、私たちの周りにもいます。所作には、その人の内面が映されるといいます。所作が美しい人は魅力的です。私もそのような人になりたいと思います。
共同購入事業本部長 西岡秋二
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