次の人のことを考える
1月の職員総会で、宮崎西支所の小川好彦さんが事例発表をしてくれました。その中に、「心を鍛える活動」として『支所全員分のOCR(注文用紙)をきれいに整えて提出すること』を三年前にいた宮崎南支所の頃から継続して行っています。三年前の宮崎南支所でのこと、OCRボックスを観るとぐちゃぐちゃな状態でOCRが入っていたのが気になり、その時は数人分でしたがきれいに整えて提出しました。すると次の日にCMSの職員から『昨日の南支所のOCRがきれいに整っていてとても読み取りやすかった』と感謝のメッセージが届きました。凄く嬉しくて、次の日から毎日支所全員分のOCRをきれいに整えて提出するようになりました」とあります。
この報告を聴いて、おせち・オードブルのアンケート用紙のことが思い浮かびました。商品本部の頃に、隣に座っていた仕入開発部の岩切美和子さんが、毎年各支所、各店舗から送られてくる利用者アンケートを商品別に分けてくれていますが、「宮崎西支所と都城支所はいつも商品別にきちんと分けて揃えて送ってくれているけど、支所によってこんなに違うんだ・・・」と言っていました。今では、以前より多くの支所や店舗が丁寧に仕分けして送ってくれているようですが、宮崎西支所、都城支所を経験している野田奨真エリア長(現店舗支援部)に聴くと、「私がやっているわけでもさせているわけでもありません。いつも都城支所では秋廣将伸さんがやってくれています。相手の気持ちになって考える素晴らしい取り組みなので、朝の『ハッピー&サンクス』で紹介しました」と教えてくれました。
コープみやざきの事業は一人で完結する仕事はありません。どんな仕事でも前工程と後工程があります。共同購入でも、OCR回収後は発注から翌週組合員さんに商品お届けするまで。店舗も発注後の陳列まで、また、製造部門でも振り分け、切り付け、盛り付け、包装。総務部や経理部の帳票も同じです。
「トヨタ生産方式」で有名なトヨタ自動車の現場では、「自分のひとつ前の工程を担当する人は自分ができないことをしてくれる神様であり、後の工程をしてくれる人はお客様だと思いなさい」と言われているそうです。
皆が次の人の喜ぶ顔を想像して仕事をすると、間違いなく効率がよくなり、仕事レベルが上がるだけでなく、気持ちよく仕事ができます。また、人を思いやる優しい組織になるような気がします。まさに、基本方針にある【人の喜ぶことをする】です。
支所の地域責任者の月の振り返り【毎日取り組む活動】のプライベート面でも、「家族の履き物を揃える」「ごみ箱がいっぱいになったら捨てる」「自宅のトイレ掃除をする」「毎日食器を洗う」などが書かれています。その他にも、トイレットペーパーがなくなりそうな場合は予備を準備する、洗面台はきれいに拭く、温泉などで使った座椅子や桶は洗ってきちんと揃える等々、常に次の人のことを考えた行動を意識することで、仕事だけでなく人として成長できます。ともに成長したいと思います。
(2023年2月 日髙 宏)
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