自分の時間を他の人のために使う
私の住んでいる地区に、「ちかさん」という人がいる。
70歳を超えているが、とにかく休みの日でもじっとしていない。地区内の草刈り、花木の植え付けや手入れをされている。お陰で、地区内の道路沿いや棚田に通じる農道沿いは常にきれいに管理され、花を楽しむことができる。
誰に頼まれた訳でもなく、していることを誰に言うこともない。自慢したり、見返りを求めることも一切ない。草刈りや花木の話しになると、誰に対しても笑顔で応じてくれる。
私もほんの少し「ちかさん」の真似をして、ごみステーション前の土手に花壇を造り、花を植えるようになった。
立春を迎えた先日、霜の心配も和らいできたことから、ホームセンターでパンジーとビオラの苗を求め植えてみた。どんな色の組み合わせにするかを考えることも楽しみの一つだが、植え終わると、冬色の花壇が、春の花壇に変身した。
ゴミ出しに来る人の中には、楽しんでくれる人もいるのではないかと思うと少し嬉しくなる。「きれいになったね」と言われるとさらに嬉しいものだ。とても及ばないが、「ちかさん」の自然体の素敵な生き方に、少しでも近づきたいと思う。
ちなみに「ちかさん」は、坂元涼平さん(宮崎東支所)と坂元公平さん(かおる坂店)の御祖父。
共同購入地域責任者の「月のまとめ」には、仕事以外にもごみ拾いや毎日場所を決めてそうじをするなどの発信とそれに対する感謝が多く書かれている。本部で目にする光景だけでも、新聞の整理、コーヒーの自動販売機の準備、ごみの片づけ、掃除、ごみ拾い、掃除前のバケツにお湯を準備する等々、始業前や終業後、掃除の時間以外にも、自分のため、人に喜ばれるためにと様々なことが行われている。
始める動機は様々だと思うが、他の人に役立ち喜ばれる実践は、コープみやざきの中に確実に広がっていると感じる。同じことをするにしても、やらされて行うことに喜びは感じにくいが、喜んでくれる人のことを思い浮かべながらの主体的な行動には楽しさがついてくる。
親や先生に喜ばれることを思い浮かべながら行動した子どもの時のことや恋愛の時のこと、家族に喜ばれることを想像して行動したことなどを考えると分かりやすい。
人に役立ち、人に喜ばれることに思いを馳せることで、勇気が湧き行動力も増す。さらに楽しさを感じられれば、より大きな力が発揮できると思う。
2月は異動の時期。共同購入では一斉異動の準備が進められている。
「後始末は前準備」情報整理など仕事の後始末をきちんとつけて引継ぎが行われれば、新しい地区や部署になった職員のスピーディーな動き出しにつながる。
次の人に思いを馳せ、喜ばれるような準備をしてつないでいこう。
一つひとつの丁寧な引継ぎが、2021年度のよりよい結果と新年度のスムーズなスタートにつながると思う。
2022年2月(かわたまさかつ)
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