小さくてもきらりと光る生協、くらしになくてはならない生協、働きやすく働きがいがある生協を目指しチャレンジを続けたい
今回の「みらい」でも紹介されているが、今年もフレッシュな新入協者17人の【辞令交付式】がおこなわれた。
決意表明やご家族からの励ましの手紙の中に、次のようなものがあった。
「アルバイトをしたことで生協を就職先として就活をした」
「小さい時からコープは身近にあった」
「わが家の庭先には生まれた頃からずっと共同購入のトラックが来ていました」
「『コープみやざきを受ける』って言った時には嬉しかったです。環境、働きやすさ、あたたかさ、とても誇れる職場です」
「『コープの店員さんになる』とニコニコして言っていた小さな子が、本当に夢を叶えましたね」
「生まれてこの方、ずっと生協さんは慣れ親しんできたお店です」
多くの方々の努力の積み重ねがこれらの言葉につながっている。
30年前になるが、アメリカ流通セミナーで『パブリクス』というスーパーマーケットを見学した。
商品や陳列、対応や規模など、店舗としての魅力に驚いたが、コーディネーターの「アメリカでありながら終身雇用など日本型経営に近い経営をおこなっている。
地元での「就職先としての人気は『パブリクス』が1番で、社会的地位を得ている」との話にさらに衝撃を受けた。
私が就職活動をした頃は、地元での就職先の人気No1は銀行。
小売業は就職先としての評価は低く、生協は認知すらまだまだだった。
『パブリクス』の視察以来、いつか就職するなら生協と思われ、言われるようになりたいと思い続けてきただけに、【辞令交付式】の言葉は嬉しかった。
『パブリクス』の動向は、その後も気にかけてきたが、全米顧客アンケート調査で度々1位になるなど、多くのスーパーマーケット企業の名前が消え、新たな企業が生まれる中にあって、いまだに健闘し発展を続けている。
コープみやざきの基本方針のように考え方が全社員に浸透しそれが継承されていること、必要な専門家を採用するのではなく、社員を大切に育てながら事業を発展させていること、顧客に対し社員の意識・対応レベルが高いこと、社員や顧客の満足度が高いことなど、規模こそ違うがコープみやざきに通じる部分は多い。
コロナ禍もあり、アメリカの店舗も大きく変化しているようだ。今年度こそはアメリカ流通セミナーが再開されることを願っている。
就職先として喜ばれ、就職してよかったと思われるには、まだまだ道半ば。
『パブリクス』視察での思いを胸に秘め、規模は小さくてもきらりと光る生協、くらしになくてはならない生協、働きやすく働きがいがある生協を目指し、今年度もチャレンジを続けたい。
パブリクス(PublixSuperMarkets)
〇発祥の地アメリカの南部フロリダ現在アメリカ南東部に店舗を展開。
〇全米食品小売企業売上ランキング2020より
・売上ランキング12位(トレーダージョーズ28位)
・店舗数1239店
・売上高3,811,600万ドル(4兆5739億2000万円120円/$)
※少し古い本ですが、【パブリクスの『軌跡』】太田美和子著(PHP出版)が職員図書館に蔵書されています。
2022年4月(かわたまさかつ)
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