「感謝」と「あいさつ」
11月に入り、来年の職員総会で報告される6事例の報告書が私の手元に届きました。報告書の作成に携わってくださった皆様に感謝いたします。報告書から伝わる皆様方の一つひとつの地道な努力が、店舗事業の好調な実績をつくり出し、支えていただいていることを忘れずに、私も精一杯努めていきます。
先週のこの紙面を見られたバックアップ本部長の小山田浩(おやまだひろし)さんが、「雑感を読んでいて、この詩を思い出しました」と、詩人の「まど・みちお」さんの詩を紹介くださいました。
朝がくると とび起きて ぼくが作ったのでもない 水道で 顔をあらうと ぼくが作ったのでもない 洋服を きて ぼくが作ったのでもない ごはんを むしゃむしゃたべる それから ぼくが作ったのでもない 本やノートを ぼくが作ったのでもない ランドセルに つめて せなかに しょって さて ぼくが作ったのでもない 靴を はくと たったか たったか でかけていく ぼくが作ったのでもない 道路を ぼくが作ったのでもない 学校へと ああ なんのために いまに おとなになったなら ぼくだって ぼくだって なにかを 作ることが できるように なるために
先週、日章学園サッカー部が全国高校サッカー県大会で3年ぶりの頂点に立ちました。次男が幼い頃から切磋琢磨してきた幼馴染が、キャプテンを務めるチームだけあり、家族共々喜びもひとしおで、全国大会に行けることだけでなく、家族や多くの仲間に直に見守られながら大舞台を迎えられたことに、感謝の気持ちが湧きました。コロナ禍前は、「当たり前」に行われてきた様々なことが、実は「当たり前のことではなかった」。そのことに皆で気づけたことが、コロナ禍での収穫だったのではと思います。
59歳でプロゴルファーのテストに合格された方が、このようなことを言われたそうです。「どんな状況でもがんばることのできる人は、感謝力のある人。才能と努力があっても、感謝力のない人は、最後の一打で失敗したりします。どこで見極めるかと言えば、感謝力の強い人は、きちんと『あいさつ』をします」。
「感謝」「ありがとう」の反対語は、「当たり前」。「『当たり前』に見えること。『当たり前』に思えることの裏には、それを支える人がいる」。そのことを忘れず、感謝の気持ちを込めた「あいさつ」を大事に、これからも、目の前の仲間や組合員さんを笑顔にしていきたいと思います。
2022年11月11日 たいやま まこと
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