「誰かの支えとなるような、そんな言葉を」
私ごとで恐縮ですが、新型コロナウィルスに感染し、しばらく仕事に穴を開けてしまいました。その間、いろいろとサポートいただき心から感謝いたします。
以下、私の経験が少しでもお役に立てていただけましたら幸いです。
7月11日(月曜日)の朝、いつものように平熱で出勤しました。
夕方、「どうも集中力が途切れるな」と気になり始めると、すぐに体が重たく感じ、帰宅後、熱を測ると37.3度の微熱が出ていました。
「熱が出たのは何年ぶりだろう。夏風邪かな?」とも思いましたが、念には念をで、家にあった抗原検査キットで調べたところ、まさかの陽性反応でした。
「職場の仲間や家族にうつしていないだろうか?仕事に穴を開けてしまい皆に迷惑をかけてしまう…。」そんな不安を抱えたまま、その日は上司と仲間に連絡し、皆さんの優しい言葉に救われ就寝しました。
翌朝、熱も下がり体調は普段の調子に戻りましたが、当然病院に行き、そのまま車内でPCR検査を受けたところ、30分程で携帯電話が鳴り、「陽性です」との連絡を受けました。幸い家族は皆、陰性でした。インフルエンザ以上の病気、ましてや入院生活の経験もなかった私は、初めて大きな制限下で生活することになりました。
よく、「健康で、何気ない日常が幸せ」と言いますが、行動範囲が制限された生活は想像以上の苦痛と不安。これまでその言葉を、頭でしか理解できていなかったことに気づかされました。
私が療養生活を送る中で、1番の不安材料は、「誰かにうつしていないだろうか?」というものでした。
そして、ようやく胸を撫で下ろすことができたのは、自宅療養後1週間が経った頃、あくまで私が知り得る範囲になりますが、「人にうつしていなかった」と思えた時でした。
これからも社会生活を送る上で、新型コロナウィルスとうまく向き合っていかなければなりませんし、どれだけ感染対策を取ろうとも、いつ誰が感染してもおかしくない状況です。
私が感染して分かったことは、当事者の心身の状態や家族環境などによっての違いはありますが、感染した当事者やその家族は、突然深い不安の真ん中に放り込まれるということです。
感染直後、私にかけてくださった数々の優しい言葉、「体は大丈夫?」「誰が悪いわけじゃないからね。うつったらその時はその時」「検査受けて大丈夫だったから気にしないで」「何でもしますから遠慮なく」…。そんな一つひとつの言葉から伝わるお気持ちが、療養中の私の支えでした。
これから私も誰かの支えとなるような、そんな言葉をかけていきたいと思います。
2022年7月22日 たいやま まこと
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