目的をどこに置くか
先日、赤江店リニューアルのために開かれた、基礎購買圏調査報告会の中で外部の方から、「コープみやざきさんは、お客様の動線手前に少量目の商品、価格が安い商品を陳列しています。
最初に目にする商品が大きく、高い商品でないと売り上げ単価は上がりません。
すぐにでも大きい商品、高価格商品から順に置くよう改善した方がいい」とのご意見をいただきました。
売ること(売上高を上げること)を目的に事業をしている一般的な小売業からすると、当然のご意見です。
そのお話をお聞きして、改めて「目的をどこに置くか」の大切さを痛感しました。
組合員さんから、「少量目の商品より、大量目の商品をより安くしてお得感を出して欲しい」「購入金額が1万円を超えたら戸別配達手数料を安くして欲しい」の声をいただくことがあります。
少量目の商品を必要とされている方、大量目の商品を必要とされている方、ご家族の構成や用途によって様々です。
お買い得感を出すために価格に違いを設け、不必要な商品を意図的に購入いただくようなことはせず、「私たちの供給する商品を中心に家族の団らんがはずむこと」を目指し、「一人ひとりの組合員さんになってみる」に徹する仕事を通して、組合員さんに喜ばれ、事業として成り立たせることに努めているのが私たちです。
北小路店 西村清志店長の週報から…
【惣菜部門の甲斐百合子さんの報告書を紹介します。「オーナーオーダーで受けたオードブルに感謝の気持ちを込めて、手書きのメッセージカードをできるだけ付けるようにしました。オーダーを受ける際に、ただ受けるのではなく、お祝いかお誕生日か聴けるようになり、(そのことを盛り込んだ)メッセージを添えるようにしています」。カウンターでの受け渡しの際、添えられた折り紙とメッセージを見られた組合員さんが、大変喜ばれていました。価格ではない商品の価値を高めていると思います。】
売ることを目的にしていたとするならば、甲斐百合子さんのような人を感動させる仕事は生まれません。
一般的な小売業界の方から見ると、遠回りに見えるかもしれませんし、非効率的に見えるかもしれません。
そして、私たちが目指していることは、売ることに徹するより、はるかに難しくもあるかもしれません。
しかし、「人の喜ぶことをする」仕事は、組合員さんと私たち双方を元気に、そして、幸せにするという大きな力があります。
その楽しさや、やりがいがあるおかげで、私もここで前向きに働き続けることができています。
事業として成り立たせ続けるために、効率的に事業を進め、生産性を上げていく必要性が、より求められることには間違いありません。
しかし、効率を求める中でも、私たちには失ってはならない大切なものがあります。
捨てていいもの、残すべきもの、その見極めを大事に。
そして何より、「人の喜ぶことをする」からぶれずに事業を進めていきたいと思います。
2022年6月17日 たいやま まこと
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