何を言うか。より、誰が言うか
店回りをしている時、ある部門マネージャーさんとの会話の中で「もっと皆(部門職員さん)に嫌われるようなことも言えるマネージャーにならなければ…」と言われたので、「皆に嫌われることを言うのがマネージャーの仕事ではないんですよ。だから、嫌われなくていいんですよ」とお伝えしました。
「他にも同じような気持ちでマネージャー業務を行っている方がいるかもしれない。きつい思いをさせてしまい申し訳ないな」と思いました。
マネージャーは、皆に耳障りのいいことばかりは言えず、新たに負荷がかかることや、「悪いことは悪い」と伝えるべき場面が多々ありますので、このマネージャーさんが言わんとしていることはよく分かります。
しかし、マネージャーの役割を端的に表現すると、「職員を元気にして業績を上げること(組合員さんの満足度や職員の仕事レベルを上げること)」ですので、そもそも嫌われ役になる必要は一切ありませんし、簡単ではない反面、とてもやりがいのある仕事です。マネージャー業務を行う上で大切なことは、大きく以下の二つに絞れるのではと思います。
一つ目は、基本方針書に明確に表現されています。【3:職員観 職員はだれもが、「人の役に立ちたい」「人から認められたい」「自分を成長させたい」という思いを持っています。人としてこの素朴な思いが尊重され、一人ひとりの職員が意欲的に働き続けられるような運営が求められます。仕事の目的が共有でき、達成目標が明確になり、自分の果たす責任が自覚できたところに、かみ合った情報が届けば、一人ひとりが自覚的に働けます。人はだれでも、わかれば納得でき意欲がでます。わかれば知恵がでます。わかればやれます。】
ここを理解して形にしていく。
その過程の中で、メンバーの気持ちや言動、習慣の変化に気づき、評価・感謝の気持ちを伝え、皆を元気にして業績を上げていくこと。
もう一つは、【3:職員観】を形にする時に必要な根っこの部分になりますが、【何を言うか。より、誰が言うか】です。
この言葉は、共同購入事業本部長の日?義文さんから耳がタコになるくらいお聴きした言葉です(笑)。
「どんなに立派なことや理屈の通ったことを言っても、人はその言葉の主の普段の言動や人間性をよく見ていますよ。だから、信頼される人になりなさい。ひたすら人間力を高めなさい。でないと、どんなに立派なことを言っても、人には伝わりませんよ」と私なりに解釈して大切にしている言葉です。
【何を言うか。より、誰が言うか】これは、マネージャーに限らず、すべての職員に通じる言葉だと思います。
私も職員さんの元気と笑顔。その先の組合員さんの笑顔のために、この言葉を自身に言い聞かせ、日々努めていきます。
2022年6月10日 たいやま まこと
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