人間関係を整えより質の高い仕事を
先日、来春入協を目指す方々を対象とした、総合職職員の採用試験が行われました。
既にコープみやざきで職場体験をされていた方もおられ、「組合員さんからいただいた、一つひとつのご要望に応えられている職員さんの姿が、とても印象的でした。
組合員さんからご要望を受け、「これはできない」「叶えてあげられない」というものはあるのですか?」との質問をいただきました。
「できないことはたくさんあります。例えば、この商品をコープのお店に品揃えして欲しい。というご要望をいただいたとします。目の前の組合員さんのために何とか品揃えできないか、という気持ちで動きますが、調べてみるとコープみやざきの店頭に品揃えできない商品もありますので、丁寧にお詫びをして、他に購入できるお店を紹介するなど、できることをしています。
もちろん、組合員さんの願いに応えられることが一番ですが、最後は、『私の思いをちゃんと受け止めてくれたね!共感してくれたね!』と結果に関わらず、組合員さんは私たちのそんな姿勢を見て評価してくださいます。まずは組合員さんの声をしっかり聴いて受け止める。その要望の裏にあるくらしや気持ちに共感することを、大事にしています」とお答えしました。
最近、ある職員さんから、「基本方針に『2万回ルール』とありますが、その本意を教えてください」と質問をいただき、店回りの際にご説明しました。率直な質問、ありがとうございます。
職員総会の中で、「教える側は、伝わるまで」「尋ねる側は、分かるまで」互いに、相手の気持ちになってみて、自分に矢印を向けて振り返り、次に生かすという意味を込めています。
「教える・伝える側」は、「この人、また同じこと聴きよるが。この前教えたわ」ではなく、「なぜ相手に伝わらなかったのだろう。私がバタバタしていて言葉がきつくなり、相手も遠慮して聞き直すことができずに困っていたのでは?今度は、ゆっくり優しく伝えてみよう」。
一方、「尋ねる・聴く側」は、「分かったつもりで思い込みの解釈をしていたのかもしれない。今度は納得できるまでちゃんと尋ねよう」「次は、メモを取って予習に努めよう」など、それぞれが相手の気持ちになってみて、2万回を上限に自分に矢印を向けて振り返り次に生かす。
その積み重ねの中で思いやりのある職員集団を目指していきたい。
このようにお話しさせていただきました。
2万回ルールは、そんな双方の努力が必要です。(夫婦生活に似ているような・・・)
話は戻りますが、「組合員さんが最後は私たちのどこを見ているか。」と同じように、私たち職員間のコミュニケーションの中でも、相手のそこを見ています。
伝える側は、相手のために。聴く側は、伝える側の期待に応える努力。そこがあっての2万回ルールです。
2万回ルールも活用し、人間関係を整えより質の高い仕事につなげていきたいと思います。
2022年6月3日 たいやま まこと
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