「組合員さん」に焦点を合わせて事業をすすめます
北海道・知床半島沖で発生した、観光船「KAZU(カズワン)」の遭難事故から3週間。
運航会社「知床遊覧船」をめぐっては、事務所に設置されていた無線のアンテナが折れていた他、船に衛星電話を積んでいなかったとみられるなど、ずさんな安全管理の実態が次々と明らかになっています。
運航会社の社長は会見で、「携帯電話や他の運航会社の無線でやりとりができるので、出航を停止する判断はしなかった」と釈明。実際にカズワンから「浸水している」と無線連絡を受け、海上保安庁に救助要請をしたのも、同業他社だったようです。
この事故で亡くなられた22歳の男性は、遊覧中にサプライズでプロポーズをしようと、思いあふれる手紙などを用意されていたそうです。胸が締め付けられる思いです。
この運行会社が会社の利益だけでなく、カズワンを利用される一人ひとりの、そんな思いに応えることを目的に事業を進めていれば、このような悲痛なできごとは起こり得なかったと思います。
話は変わりますが、先日高鍋店に顔を出した時、「丁度良かった」と、今井健二店長から以下の報告をいただきました。
【水産部部門の脇元裕太マネージャーがお昼にひと段落したところで、自分が使っていた包丁の刃が欠けていることに気づきました。朝の時点では異常はなかったので、刃が欠けたとすれば朝からここまでの時間です。「もしも商品に欠けた刃が混入していたら大変なことになる」と、部門職員皆で加工場内を探しましたが見つからず、買い場から脇元マネージャーが加工した商品を速やかに撤去して、欠けた刃が混入していないか確認し、商品を購入された組合員さんに電話連絡を行ってくれました。脇元マネージャーをはじめ、水産部門皆さんの迅速な対応に助けられました。】という内容です。
水産部門の職員は、普段から包丁などの道具に感謝の気持ちや思い入れを持って大切にしていることを、私もお店にいた頃から感じていました。
そのことで包丁の刃が欠けていることを早期発見することができ、対応もスムーズにいきました。しかし何よりも、高鍋店水産部門の皆さんがことの重大さを正確に捉え、ご利用された組合員さんとそのご家族に思いを寄せながら、迅速に動かれた様子に頼もしさを感じました。
これからも、「私たちの供給する商品を中心に家族の団らんがはずむことをめざします」に焦点を合わせ、判断に迷った時は、「そのことは組合員さんにとってどうか?」を大事に考えて店舗事業をすすめていきます。
2022年5月13日 たいやま まこと
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